伝統工芸士について
■伝統工芸士
伝統的工芸品は、主要工程が手作りの伝統的技術によるものです。
その伝統的技術の習得には長い年月が必要となりますが、
昨今では伝統的工芸品の需要が低迷していることなどの理由により
後継者の確保育成が難しくなっているというのが現状です。
伝統工芸士は、
(財)伝統的工芸品産業振興協会による「伝統工芸士認定試験」
に合格した者が「伝統工芸士」として認定されます。
受験資格は、12年以上の実務経験のある
伝統的工芸品を製作する者とされています。
■日本伝統工芸士会と産地伝統工芸士会
認定を受けた伝統工芸士は、
「伝統工芸士認定事業実施要領」に基づき
産地伝統工芸士会を結成し、入会するとともに、
伝統工芸士の交流と活動を通じて産地の振興に努めなければなりません。
日本伝統工芸士会は、全国の産地伝統工芸士の集まりです。
産地伝統工芸士会は、日本伝統工芸士会に加入することが義務付けられているのです。
親睦と情報交換を行うことで伝統的技術の技法継承、技術向上を行っています。
簡単に言えば、伝統工芸士は、
民間の振興協会が認定試験を行って合格した者をいいます。
民間のというのが微妙なところで、
国家資格ではありません。
あくまで(財)伝統的工芸品産業振興協会に認められたという意味だけです。
また、日本伝統工芸士会に所属していないが、
県などの地域に指定された伝統工芸士もいるのです。
身近で言えば、ヤマハに認定された音楽講師のようなものです。
なので、知らず知らずに伝統工芸士を名乗っている方もいるかもしれないということです。
ですからあまりお気になさらずにおられたほうが良いと思います。
ただ、(財)伝統的工芸品産業振興協会は適切な審査をしていると思いますので、
日本伝統工芸士会に所属している方の作品は安心できるのではないでしょうか。
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